【YUTAさん・SAORIさん】2匹のフレンチブルドッグがやさしくお迎えする古民家ネイルサロン
大阪・中崎町に大きな窓が印象的なネイルサロンがあります。古民家をリノベーションした「Sunnyside nail & eyelash」は、ネイリストのYUTAさんとSAORIさんが営むネイルサロンです。窓越しに様子が見える2匹の穏やかなフレンチブルドッグのおはぎちゃんとおもちちゃんがお迎えしてくれます。前回に続き、ペットと働き方について、おふたりにお話を伺いました。
ネイリストになろうと思ったきっかけを教えてください
YUTA 元々ネイリストになろうとは思っていませんでした。高校を卒業してからフリーターを4〜5年していた頃に、高校の同級生に「ネイリストならへん?」と誘われたんです。美容学校に通っていたわけでもないですし、最初はピンとこなかったんですが、毎週のように誘われたんです(笑)。最終的に、手に職をつけるという選択は何があっても生きていけると考えて、その同級生が通っていたネイルスクールを紹介してもらい、通うことにしました。
SAORI 私は中学生くらいからネイリストになろうと決めていました。私は深爪で爪を触ってしまう癖があって、自分の爪があんまり好きじゃなかったんです。だから、つけ爪をつけるとテンションが上がりますし、自分の爪が自分の爪じゃないようになるのがうれしいというのがスタートでした。在籍期間は重なっていないのですが、私もYUTAと同じネイルスクールに通っていました。
お二人でお店をされるようになったきっかけを教えてください
YUTA 最初、僕がネイリストに誘ってくれた友だちと神戸で独立しました。その友だちとは今も家族旅行に一緒に行くくらい仲が良いのですが、方向性の違いや僕が大阪に住んでいたこともあって、その後に大阪で独立することを決めました。そのときにSAORIと一緒に店を始めることにしたんです。
中崎町を選ばれた理由を教えてください
SAORI ここのお店を始める前に、ふたりで梅田を拠点に働いていたんですが、自宅と梅田の中間地点くらいで良い移転先がないか探していたんですね。ちょうど中崎町が良いなと狙っていたときに、お客様に物件を紹介してもらいました。その物件は実はこの場所とは違って、ここから筋違いのビルの中でした。そこで5年ほどを経て、路面店のこの物件を見つけて移転しました。おはぎとおもちを連れてこられるというのも大きかったです。元々はレトロな古い薬屋さんでした。ここに移転してきて1年7ヵ月が経ちました。
おはぎとおもちつながりで、中崎町の人たちとも仲良くなりました。このあたりは、フレブルさんも多いです。(※前回の記事の小銭裕子さんもご近所さんです。)
最近は男性のネイルも増えてきましたが、いかがでしょうか?
YUTA 窓が大きくて、僕が施術しているのが外から見えるので、男性のお客様が以前より入りやすくなりました。メンズのケアは特に増えましたね。窓を大きくしてガラス張りにしたのは、この子たちを見てほしいという思いが大きいのですが(笑)。
繁殖引退犬であるおはぎちゃんとおもちちゃんとは、どのようにして出会ったのですか?
SAORI 最初、保護犬のサイトで違う子を問い合わせていました。その子は家族が決まったので、またフレブルを保護したら連絡しますとのことでした。その後、2匹が保護されたと連絡があったので、会いに行きました。会ってしまったら選べませんでした。私はフレブルを2匹飼うのが以前からの夢で、2匹が仲良しだったこともあり、一緒にお迎えすることにしました。以前にミニチュアダックスフンドを飼っていて、YUTAはトイプードルを飼っていたのですが、フレブルの後ろ姿が大好きです。
同じブリーダーさんのところからやってきたのですか?
SAORI はい。同じところで保護されて、保護預りの場所でも仲が良かったそうです。兄弟ではないのですが、誕生日が14日違いの7歳の同い年です。赤ちゃんを2回ぐらい産んで、繁殖のお仕事を引退したと聞いています。
わんちゃんたちと出勤するようになったきっかけはありますか?
SAORI 仕事中に一緒にいられるのなら飼おうと決めていました。お留守番を長くさせるのは嫌だったんですね。飼うことを決めた時点ではまだ前の物件だったんです。ただ、前の物件ではふたりが落ち着かないようだったので、こちらの物件への移転を決めたところもあります。
繁殖引退犬を迎えるにあたってのルールなどはありましたか?
SAORI 保護団体によって、審査の厳しさはさまざまのようですね。私たちがお迎えするにあたっては、とてもスムーズでした。威圧的な面接や厳しい審査があるという噂も聞いていたので、良い担当の方と出会えたのかもしれません。また、私たちが親と同居していることも大きかったように思います。おうちが無人になることが多い場合は、スムーズにいかなかったのではないかと思います。
ふたりはとても静かですが、お迎えしたときから、ずっと穏やかだったんですか?
SAORI そうですね。お客様から「あれ、今日いない?」って言われるくらいに静かですね。おはぎが鳴いたのって、お迎えしてから3ヶ月くらい経ってからです。
YUTA そうだね。このお店に来て、1ヶ月くらい経ったとき、おはぎが外を通るわんちゃんを見つけて吠えるようになりました。わんちゃんが大好きなんです。おもちはずっと静かですね。シャイというか、コミュ障というか(笑)。ドッグランに行っても端っこにいますし、お客様が来ても静かなんです。ケージを開けているとお迎えくらいはするかな。
SAORI でも、おもちは人が大好きなんです。逆に、おはぎはわんちゃんは大好きですが、男の人や声の大きな人が少し苦手です。
鼻ペチャさんの暮らしの推しポイントを教えてください
YUTA ふたりとも変な座り方するんです。それがかわいいんですよ! おしりをぺったんと床につけて、人間の赤ちゃんが座っているみたいな不思議な座り方なんですよ。ころころしているのも、お尻をふりふりしながら歩いているのも、たまらないですね。
フレブルちゃんをお迎えして、大変なところはありますか?
SAORI 抜け毛とシワのお手入れですね。ウェットティッシュで拭くだけなんですが、シワのお手入れをこまめにしないと、すぐに荒れちゃいますね。フレブルって皮膚弱い子が多いって聞いてたんですが、うちはそんなにトラブルないですね。抜け毛が一番大変ですね。私、最初は抜けないと思ってたんです(笑)。お散歩もそんなに好きというわけではないので、散歩量も普通ですね。たまに道で寝そべっちゃいますが(笑)。
ふたりならではの特別なことってありますか?
YUTA 気がついたらくっついていて、おもちがたまにおはぎの上に乗っていますね。逆はないんです。乗られているおはぎは無の表情で。独特ですね。
SAORI 他の子たちのことが分からないのですが、多頭飼いが初めてなので、いわゆるブヒレスは新鮮でしたね。毎朝、ブヒブヒ、ガーガー言いながら、じゃれています。結構激しくて、最初は喧嘩かと思いました。
最後に、一日のお気に入りの時間を教えてください
SAORI 朝起きて、この子たちの二度寝を見る時間ですね。1時間くらいすぐに経っちゃうんですけど、その時間が本当に幸せですね。普段は甘えないおはぎが一番甘えてくる時間なんです。それがかわいくて。それにヤキモチをやくおもちもかわいくて。
今日はお話、ありがとうございました!
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PROFILE
YUTAさん、SAORIさん
Sunnyside nail & eyelash オーナー
HBAZ トップディレクター
1984年生まれ。同級生に誘われて目指したネイリスト。サロンワークだけでなく、韓国や日本各地を飛び回って講師としても活動させてもらってます。まだまだレアなメンズネイリストとして日々奮闘中。
SAORIさん
1986年生まれ。美容師免許取得後、ネイルの道へ。ネイリスト、路面店、フレブルと暮らす日常など、次々と夢を叶える才能だけはピカイチ。おもちとおはぎを通して、少しでも多くの方に保護動物の存在を知ってもらえればいいなと思います。
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